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shoryu20の忍たま日記

『忍たま乱太郎』について色々と書いていくブログです。藤崎竜さんの『封神演義』のレビューも始めました。

ミュージカル『忍たま乱太郎』

忍ミュ

ミュージカル『忍たま乱太郎

2010年1月13日公演

 

『忍ミュ』第1弾。

ミュージカルをすると言う話は当時も聞いた事があるが、まさかそれがここまで長く続くとは思わなかった。

漫画やアニメの実写化となれば色々と反発も起きるものなのだが、『忍ミュ』はここまで長く続いていると言う事は多くのファンに受け入れられていると言う事なのだろう。どうしてそうなのかと考えたのだが、実写化の場合、原作とキャラデザや展開が違う場合に「実写だから仕方が無い」と言う言葉が出てくるのだが、この言葉を聞くと「原作を再現できないのにどうして実写化するのか?」と言う疑問がどうしても出てしまう。漫画やアニメに比べて実写は窓口が広くなるのでそれによるメリットもあるのだろうが、それで原作再現が不可能と言うデメリットに目をつぶれと言われても、ファンにすれば「はい、そうですか」とは言いにくいものであろう。『忍ミュ』の場合、キャラデザは出来る限り原作に似せている。展開は原作とやや異なるのだが、実はここが重要で、「六年生はファンに人気があるが原作では中心になる話は作りにくい。しかし、実写なら役者の関係で乱きりしんではなくて六年生が中心になる話を作る事が出来る」として「ファンが見たかったが原作では難しい話を実写なら実現できる」と「実写によるデメリット」ではなく「実写によるメリット」を強調したのが良かったのではないかと思う。

 

今回のストーリーは乱きりしんがドクタケ忍者に捕まり、それを先生達が助けると言う『忍たま』の定番。それに六年生のドラマが加えられている。大筋はいつもの『忍たま』とあまり変えていないので原作ファンも入り易く、また、原作にあった細かいネタを拾っているので原作ファンはニヤリとする場面が多いと思う。

 

忍たま』はメタなギャグを入れる事があるが本作でも原作開始から24年、アニメ開始から17年も一年生を続けているとか、山田先生がアニメの山田先生に対抗意識を燃やして伝子さんになったりとか、留三郎が「9年目のプリンス」と呼ばれたりとか、色々とメタなネタが入っていて楽しい。

 

時期的に近い事もあり、16期や17期に出てきたシチュエーションや忍術が多く出ている。また、今回登場するドクタケ忍者は天賦忍者派遣協会から派遣された者で、17期ではカットされた派遣忍者と正社員忍者の待遇の違いが描かれている。その他、この直後に放送が始まる18期にあるオリエンテーリング編を思わせる要素も多い。(乱きりしんが捕まるのがオリエンテーリングの最中だったり、くの一がマイクを持って進行を担当したりしている)

 

劇中に登場する歌では『忍術学園入学願書受付中』がカッコイイ! 踊りでは『冒険のはじまり』の踊りがカッコ良くて好きかな。ポーズを取るのが好み。

 

今回の主役は六年生。留三郎がかなり突っ張っていて、まるでヒーロー作品の追加戦士のようだった。途中でヘタレてしまうところも含めて追加戦士ぽかったw でも、最終決戦で舞台中央から客席に向かって真っすぐ登場する場面は滅茶苦茶カッコ良かった。

長次は恥ずかしがり屋と言う一面があって、これは原作には無い部分なのだけどなかなか面白い一面であった。長次の「グッジョブ!」はここからスタートと考えて良いのかな?

小平太は元気のある末っ子と言う感じがして、原作では周りを振り回す役なのだが今回は周りに色々と振り回される役となっている。今回は全体的に割を食った感じがするかな。赤壁に対するリベンジも果たせなかったし。

今回の話は卒業シーズンのようだが、原作に比べて今回の六年生はまだチームワークが取れていない部分があって、原作22巻から40巻までの間の話と言う感じがする。

 

歌って踊れる若い男子。まさしくアイドルだ。六年生みたいなアイドルグループって実際にいそう。そうなると学園長はジャニーズ事務所のジャニーさんかな。

 

学園長はギャグとシリアスの切り替えがさすが。

 

忍たま』のお約束である女装はミュージカルでも健在だったw

そう言えばスーパー戦隊は女装回が多いけれど仮面ライダーは女装回が少ないので土井先生役の森本さんはひょっとしたらこれが初めての女装だったのかもしれない。

 

ドクタケは八方斎の再現度の高さに驚くw メイクって凄いw

忍たま』でミュージカルと言えばこの人!の大黄菜栗野木下穴太ももちろん登場。美声を披露してくれる。

 

今回のミュージカルのオリジナルキャラである伝説のスーパー忍者・赤壁。同じ『仮面の忍者赤影』を元ネタにしていながらウスタケ忍者の赤ヒゲとは全然違うw

かつての同僚(親友?)でありながら命を狙う関係にもなると言うのは六年生の「ありえる未来」なんだろうな。最後に流れる『勇気100%』の歌詞だけど、まだ子供の頃は純粋にこれを歌えるんだろうけれど、赤影と新吉はもうこの歌を二人で仲良く歌えないんだろうなと思うと、なんだか胸が締め付けられる。

 

ここからは演じる役者さんについて。自分は特撮ヒーロー作品が好きなのでその関連で。

まずは留三郎役の片岡信和さん。『炎神戦隊ゴーオンジャー』でゴーオンブルーこと香坂連を演じていた。チームのまとめ役で優しい人柄で潤滑油のような役割を担っていた。『忍たま』で言えば伊作のポジションと言えば分かるであろうか。なので片岡さんが留三郎役と聞いて驚いたのだが、実際に見ると見事に武闘派キャラになっていて驚いた。

 

伊作を演じた橋本淳さんは『魔法戦隊マジレンジャー』でマジレッドこと小津魁を演じていた。元気な末っ子キャラで今回の小平太に近いキャラであった。因みに『マジレンジャー』の第48話でクライマックスの戦いに橋本さんが歌うキャラクターソングが流れるのだが、これが色々な意味でスーパー戦隊の歴史に伝説を残す事となっているw なので自分は橋本さんがミュージカルに出ると聞いて「大丈夫か!?」と思わず心配した。そして『飢渇丸のおいしい作り方』で再び橋本さんの歌を聴く事になるのかと気持ちを集中して聞いていたら…歌わなかったぞ、おいw やっぱり歌は苦手なのかな?

因みに自分が見たのは初演ヴァージョンであったが再演では伊作を演じているのは『特命戦隊ゴーバスターズ』で敵ボス・エンターを演じた陣内将さんとなっている。エンターは人類抹殺を企むプログラムで機械的に物事を進める一方で非常に人間らしい感情を見せると言う複雑なキャラ。面白いのが自分に刃向うエスケイプと言う女性を自分に従順になるよう改造したのに、自分に従順になったエスケイプの姿に苛立ちを感じて殺害しようとしてしまうところ。そんなエンターと正反対のキャラである伊作をどのように演じたのか気になる。

 

土井先生を演じた森本亮治さんは『仮面ライダー剣』で主役の一人である仮面ライダーカリスこと相川始を演じていた。始の正体は怪人なのだが、父親を亡くした天音と言う子供に懐かれて家族のような関係となる。しかし、始の正体である怪人ジョーカーが生き残れば人間はいずれ滅んでしまう。天音を生き延びさせる為には自分は永遠に封印されなければならない。しかし、それは天音の元から自分が消える事であると言う「決して幸せになれない関係」に苦しむ存在であった。今回のミュージカルの土井先生は森本さんのキャラが反映されている感じがするが、始は終始シリアスキャラであった。その一方で森本さんは一人二役で三上了と言う情けない完全ギャグキャラも演じていた。あまりのギャップに驚くこと請け合い。

 

山田先生を演じた今井靖彦さんはジャパンアクションエンタープライズの所属で数多くのヒーロー作品のスーツアクターを務めている。今回のミュージカルのアクションはジャパンアクションエンタープライズが担当していてドクタケ忍者などはジャパンアクションエンタープライズの人が多く担当している。

 

メイキングを見て気付いたのだが、ミュージカルって、吹き替え無しで役者さんがアクションをしなければいけないんだよな。それも大勢の人が見ている前で失敗は許されないと言う状況で。そう考えるとミュージカルって本当に大変なんだなと改めて分かった。