翔龍shoryuの忍たま日記

『忍たま乱太郎』について色々と書いていくブログです。『ドラゴンボール』や藤崎竜さんの『封神演義』のレビューも書いています。

「細かいことは気にしないの段」 『忍たま乱太郎』24期第63話

「細かいことは気にしないの段」
忍たま乱太郎』24期第63話
2016年6月29日放送

 

イケイケドンドンの小平太、ナルシストで美意識の高い滝夜叉丸、無自覚な方向音痴の三之助、のほほんとした四郎兵衛、突っ込み役の金吾と体育委員会それぞれの個性が生きた話。

 

その中でも今回特にポイントが高いのが滝夜叉丸。
いつもはナルシストで自分語りが長いので皆に敬遠されているのだが、体育委員会では良いまとめ役になっていて、無自覚な方向音痴の三之助の事を考えて電車ごっこでの移動を提案したりしている。
ヤケアトツムタケ忍者が変装した偽・小平太に対しては金吾や四郎兵衛より早く異変に気付いている。この時、まだ確信が持てない状態でありながら手は素早く金吾を制していたのがさすが上級生と言ったところ。
ここで滝夜叉丸は金吾と四郎兵衛を逃がして自分一人で戦おうとする。滝夜叉丸が一人で戦って勝てる相手だったのかどうかだが、相手はプロ忍者なので難しかったと思われる。対峙していた滝夜叉丸も余裕の無い表情だったので自分と相手の実力差は感じていたのだろう。元々、滝夜叉丸はうぬぼれ屋ではあるが相手の実力を見抜けないほど馬鹿ではない。実際、忍術学園においては五年生や六年生や先生達には勝てない事はちゃんと理解している。では、この状況で滝夜叉丸、四郎兵衛、金吾の3人でヤケアトツムタケ忍者と戦って勝てるのか、又は逃げる事が出来るのかとなったらかなり難しかったと思われる。なので、滝夜叉丸は自分一人が囮になって四郎兵衛と金吾は逃がそうとしたのだろう。

 

滝夜叉丸が四郎兵衛と金吾を逃がしたのは下級生だからと言うのもあるが「密書を預かっているのが金吾だったから」と言うのもあると思う。ヤケアトツムタケ忍者が襲撃してきた場合、少ない人数で相手を足止めして残りを逃がすとなったら、足止め出来る実力があるかどうかを考えると上級生から順番に足止めを担う事になる。つまり、一番最後まで逃げる役目を担うのは一年生の金吾となるのだ。小平太が一年生の金吾に密書を渡したのは「密書を持っている金吾は何が何でも逃がす」と言う事、つまり「金吾より上の上級生達は金吾を逃がす為に犠牲になる」と言う事だったのだ。
そうなると、小平太が密書を渡す際に金吾に向かって言った「体育委員なら前に進む事だけ考えろ。細かい事は気にするな」が物凄い意味を持っている事が分かる。つまり、「囮になった者の事は考えるな、密書を届ける事に比べたらそれは小さい事だ」と言う意味なんだよな……。

 

金吾が密書を託された理由はこの他にも「小平太に対して冷静にツッコミが出来る」と言うのもあると思う。他の体育委員会メンバーは小平太に振り回されてしまうのだが、金吾だけはちょっと離れたところで冷静にそれは違うとツッコむ事が出来る。最後も滝夜叉丸達は小平太と一緒に海まで落ちてしまったが、密書を持っている金吾だけは穴にとどまって小平太にツッコミを入れていた。金吾だけ海に落ちていなかったので密書も無事だった。

 

オチだが、穴を雑にテープで塞ぐのに笑ったw
せめて、せめて×印にしてくれw メチャクチャ隙間が開いているじゃないかw

 

どの委員会も楽しそうの段」に進む。