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shoryu20の忍たま日記

『忍たま乱太郎』について色々と書いていくブログです。藤崎竜さんの『封神演義』のレビューも始めました。

ミュージカル『忍たま乱太郎』第二弾 ~予算会議でモメてます!~

忍ミュ

ミュージカル『忍たま乱太郎』第二弾 ~予算会議でモメてます!~

2011年1月13日公演

 

『忍ミュ』第2弾。

今回は前作に比べてシリアス成分が減ってコミカルになったなと思ったら脚本が浦沢さんだった。

全体的にキャラ立てに徹した作りになっていて、忍術学園関係者の登場人物が増えているのだがそれぞれちゃんとキャラ分けされている。原作やアニメではまだ出番の少ない兵助と八左ヱ門も豆腐好きと虫好きでキャラが確立していた。

一方でドラマの縦糸が弱く、2時間の物語として見た場合はまとまりがイマイチと感じた。

 

タイトルにあるように今回は予算会議の話となっていて、会計委員長の文次郎が主役扱いになっている。文次郎と他の委員会のやりとりはアニメ17期の予算会議の話を下敷きにしているが、アニメではカットされた「学園長には特別会計予算がある」が取り上げられている。(原作のアレは特別会計と言うよりは不正経理と言う感じだが…)

 

六年生のキャラだと留三郎や長次のキャラ再現が良かった。特に長次の笑い方はアニメ完全再現と言っても良い。小平太は前作よりは原作やアニメに近くなった感じだが滝夜叉丸の自慢話に辟易したので耳栓を購入するなど彼らしくない部分もあった。伊作は相変わらずのヒロインと言うか、なんか仕草も女の子っぽくなっていた感じ。そして仙蔵はエキセントリックなキャラになっていて思わず「お前は誰だ!?」とツッコみたくなったが浦沢脚本ぽいと言えばぽいキャラ描写だった。

 

今回は新たに五年生が追加。予算会議に関わっている事とドクタケの狙いが火薬と毒薬である事から兵助と八左ヱ門が登場。二人ともキャラ再現がちゃんと出来ている。個人的なイメージだが『忍たま』は初期に登場したキャラより連載がかなり経ってから登場したキャラの方が三次元化しやすい造形をしている感じがする。

兵助が予算に計上しようとした「文化祭に出す田楽豆腐」の話はアニメ19期で描かれる事になる。

 

人気キャラの利吉さんが登場。

アニメ18期やドラマCD「三の段」とこの頃は利吉さんと六年生の話があり今回もその一つ。

休みの日に家に帰るようにと小言を言う利吉さんに対して山田先生は忙しいと返すが、本当に家に帰られないほどに忙しいのかと言う利吉さんの質問に土井先生は「忙しいと言えば忙しいですが帰ろうと思えば帰れるんじゃないんですか。私なんかしょっちゅう帰っています」と返答。言われてみれば確かに土井先生は何度か家に帰っているなぁ。でも、忍術学園に近い土井先生の家に帰るのも結構大変なようなので山奥の山田先生の家に帰るのはちょっと厳しいと思う。

利吉さんと山田先生と土井先生の矢羽音をラップで表現した演出が面白かった。またここで山田先生は微妙にラップが出来ていないのも笑った。あれ、ただ区切って喋っているだけだよねw

お約束の女装シーンでは「女性の格好をしている男」に見える原作やアニメと違って今回の利子さんは細かい仕草まで女性ぽかった。

 

土井先生に関しては森本さんのはっちゃけぶりが凄まじかったw

あれはもう土井先生じゃなくて森本さんそのものなんじゃないのかなw

 

乱きりしんだと今回はしんべヱが可愛かった。舌っ足らずな感じでの「とめしゃぶろうしぇんぱい~」は可愛すぎる。

きり丸が長次の事を「お父ちゃん」と呼ぶのはアニメ18期のオリエンテーリングを思い出す。

今回の乱きりしんは後半に入ると殆ど出番が無い。最後に「いつもの忍術学園じゃないみたいだった」と言う台詞があるので丹波忍者との戦いではあえて乱きりしんを外したのだと思うが、やっぱり原作の主人公なのでもう少し絡めてほしかった。特に後半は達魔鬼が伊作に変装していると言う展開だったので是非とも同じ保健委員会である乱太郎に正体を見破ってほしかった。

 

今回の敵は丹波忍者から術を習ったドクタケ忍者で風鬼ですら利吉さんと互角に戦えるようになると言うパワーアップ振り。前作もだったがミュージカルになると敵が強くなる。

中盤の忍術学園とドクタケ忍者との戦いでは山田先生は3人を、土井先生は2人を、利吉さんは1人を、六年生は(伊作を除いた)5人で4人を相手にしていて、それぞれの力量がちゃんと示されていた。(クライマックスでは見せ場なのでそれぞれ一人で複数の敵と戦っているが)

残念だったのは曇鬼が丹波忍者の変装だったと正体が判明した後は特に活躍が無かったところ。最後に丹波忍者一人が目立つ戦いを用意してほしかった。

 

今回は前半と後半でノリが違い、前半は予算会議と言ったいつもの忍術学園の光景で乱きりしんや五年生や六年生中心の展開になっているのだが、後半は丹波忍者との戦いでいつもの忍術学園とは違う雰囲気になり利吉さん中心の展開になっている。(原作主人公の乱太郎や今回の舞台の主役である文次郎がいるのに偽伊作の正体を見破るのは利吉さんの役目となっている)

上に書いたように「いつもの忍術学園じゃない」と言う台詞があるのでこの前半と後半のノリの違いは意図したものだと考えられるが、やはり2時間の物語としてはイマイチ上手くまとまっていなかったと感じた。ノリを変えるにしても前半にあった要素をもう少し後半にも生かしてほしかったところ。

 

前作でも気になったが今回もカメラワークが悪い。

特に伊作のモノローグ場面で時間経過を遅らせる為に周りの皆がスローモーションになる場面はちゃんと舞台全体を見せてほしかった。

自分はまだ舞台の事はよく分からないのだがカメラワークが舞台と言うよりTVドラマみたいな感じで撮られていたのが気になった。TVドラマだとアップになった人以外の動きは省略しても大丈夫なのだが舞台はスポットライトを浴びている人以外にも色々と動きがあるのでそこもちゃんと拾ってほしい。

 

 

さて、今回の特撮ヒーロー作品絡みの役者さんについて。

留三郎を演じた前内孝文さんは『トミカヒーロー レスキューフォース』に出演していたらしいけれど、自分はどの話にどの役で出演したのか分かりませんでした。

 

伊作を演じた土屋シオンさんは『仮面ライダーフォーゼ』で仮面ライダー部員のJK(本名・神宮海蔵)を演じていた。後方支援に徹すると言う点では同じだが伊作が救護なのに対してJKは情報収集を担当している。メチャクチャ余談なのだが、JKと言うキャラは『仮面ライダーX』の主人公である神敬介がモデルで、その神敬介は『平成ライダー昭和ライダー ライダー大戦feat.スーパー戦隊』で医者になっている。

再演で伊作を演じた椎名鯛造さんは『ファイヤーレオン』で主人公の剛藤タケルを演じていた。自分は見ていない作品なのでどのようなキャラなのかまでは分かりません。

 

仙蔵を演じた南羽翔平さんは『動物戦隊ジュウオウジャー』でジュウオウライオンことレオを演じている。細かい事は気にしないタイプで、どちらかと言うと小平太に近いと言える。前作でも思ったのだが正反対のキャラをそれぞれ演じ分けられるのはさすが役者だと思う。因みに南羽さんのデビュー作は『仮面ライダーW』の最終回で仙蔵やレオとは違った悪役だった。

 

個人的にビックリしたのは長次を演じた前山剛久さんで調べてみると『仮面ライダーウィザード』でグレムリンことソラを演じていた。このソラと言う人物は仮面ライダー史上でもトップクラスのヤバいキャラで、普通の人間でありながら女性を数十人も殺害していて、ファントムと言う怪人に改造された後も人を殺し続けていると言うキャラであった。怪人になった後も人間の心を持ち続けた存在なのだがその人間の心が「殺人鬼の心」だったので普通の怪人以上に危険な存在として描かれていた。ソラ本人は怪人になった後も自分を人間として捉えていて人間に戻る方法を模索していて自分を倒した仮面ライダーウィザードの事を「人殺し」と非難するが、仮面ライダーウィザードに「人間の心を失ったお前は既に人間ではない」と返されている。見れば見るほど長次と真逆の存在であった。

 

八左ヱ門を演じた白又敦さんは『仮面ライダー鎧武』で初瀬亮二を演じていた。この初瀬ちゃんは出番こそ少ないが『鎧武』と言う作品の真価が見えるきっかけとなる存在であった。裏表の無い兄ちゃんタイプなところは八左ヱ門に通じるところがある。