shoryu20の忍たま日記

『忍たま乱太郎』について色々と書いていくブログです。藤崎竜さんの『封神演義』と柴田亜美さんの『南国少年パプワくん』のレビューもあります。

「仙界大戦六 -楊戩の半妖態-」 『封神演義』第114回

「仙界大戦六 -楊戩の半妖態-」

封神演義』第114回

 

楊戩の半妖態が格好良くて好き。

前回の張天君の話で「美しいあなたの真の姿は我々と同類なのではないかね……?」となっていたので、楊戩の正体はどんな醜い姿なのだろうと一週間ドキドキハラハラした記憶があるが、半妖態は「負」「闇」「死」と言うイメージを纏いながらも格好良さもあると言う良デザイン。当時のゲームの敵ボスにいそうな感じになっている。

 

楊戩の正体が何の妖怪なのかは明かされていないが、個人的に楊戩の半妖態にはゾンビと言うか「死体」のイメージがある。髑髏の首飾りを付けているし、なにか「死神」的なものなのかもしれない。(こういう所で原作未読で古代中国に疎いのがネックになるなぁ…と我ながら思う)

 

王天君は楊戩にバリア解除スイッチを教える。

ここで楊戩がバリアを解かなければ崑崙だけが滅んで金鰲は生き延びる。しかし、バリアを解いたら全面戦争に突入して崑崙と金鰲の双方に多大な犠牲が出る。そして後に王天君が言ったように、金鰲のバリアを解くと言う事は最終的に通天教主と戦う事も覚悟しなければいけないと言う事にもなる。

一人目の王天君は崑崙と金鰲を憎んでいて、さらに楊戩と通天教主を憎んでいたので、楊戩がバリアを解く事を望み、そうなるように仕組んでいたのだった。

 

ここで王天君は楊戩に対し「金鰲なら楊戩は受け入れられる」「崑崙で楊戩の正体が広まれば口では仲間と言ってはいてもさげすまされる」「人間なんてそんなもんだ」と告げる。これらは表向きは楊戩を金鰲側に引き入れる為の言葉と見る事が出来るが、後に王天君の秘密が明かされた上で読むと「金鰲で受け入れられず」「金鰲で自分が人間だと広まれば仲間扱いされなくなる」「妖怪なんてそんなもんだ」と言う王天君の心の叫びのようにも聞こえる。

そうなるとその次の「楊戩は今まで十分すぎるほど崑崙に尽くし戦ってきた。それは楊戩が負い目を感じているからじゃないのか?」「ボクはこれだけ一生懸命働きました。だからボクをいぢめないで責めないで」も王天君の心の叫びでもあると考えると色々と思うところが出てくる。元始天尊に切り捨てられ、通天教主に裏切られ、妲己に心を殺され、それでも王天君は彼の役割を一生懸命果たしてきたのかもしれない。「だからボクをいぢめないで責めないで」…。

 

楊戩「違うよ王天君。僕は誰かに好かれる為に戦っているんじゃないよ。僕がみんなを好きだから戦っているんだ」、

王天君「……ケッ、殺してぇ! 妖怪の風上にもおけねぇ奴!!」。