shoryu20の忍たま日記

『忍たま乱太郎』について色々と書いていくブログです。藤崎竜さんの『封神演義』と柴田亜美さんの『南国少年パプワくん』のレビューもあります。

「死闘八 -永劫の幸福-」 『封神演義』第142回

「死闘八 -永劫の幸福-」

封神演義』第142回

 

生き残っているであろう蟬玉達の事はどうするか?と尋ねられた太公望は「それは武吉に任せよう。その辺の事ではあやつほど信頼のおけるやつはおらぬ」と答えている。

太公望が武吉の事を高く評価している事が分かる。そして武吉は太公望に指示を仰がずとも太公望が望む事を理解して蟬玉達を助け出し、その期待に応えた。

 

太公望に寄生していた王天君のダニを「サービス」で取り除く四不象。

こんな典型的なツンデレをまさか四不象で見る事になるとは第1回の時は予想もしなかった(くすっ)

 

崑崙の仙道達を禁鞭で蹴散らせていく聞仲の絵がまさに「ラスボス」と言う圧倒的な威圧感があって見ていて思わず震える。女媧、妲己、紂王と強敵は他にもいるがこの時の聞仲を超える強敵感を見せた人物はさすがにいなかったと言える。

 

聞仲に関しては朱氏や歴代の王達との関わりや乱れた国を再建しようと一人で頑張る姿が度々描かれていたので、物語を読んでいると彼に感情移入するのだが、今回の元始天尊との話で「歴代の王達との関わり」「一人で国を動かす」と言ったこれまで聞仲に感情移入するきっかけとなったエピソード群が全て「己の思想で人間界を統治する真の支配者」を示すものであるとひっくり返したのが面白かった。

 

元始天尊が聞仲の行いを否定したのは、おそらくは女媧の行いとリンクしたからであろう。

 

聞仲の言う「幸福」も一理あるのだが、元始天尊は「支配」による「幸福」には否定的なのであろう。この辺りはウルトラシリーズを見ているとなんとなく分かる。ウルトラシリーズの敵は「この世から争いを無くし、平和で幸福な世界を作るにはどうすれば良いか?」となった時に「意見の相違が争いを生むので、支配する事で全ての生命体を一つの意思の下に従わせれば争いの無い平和で幸福な世界が誕生する」と考える事が多い。それに対して主人公達は「でも、一つの意思に支配されているそれを「生きている」と言って良いのか?」と疑問を抱く事になる。

でも、今日明日を生きるか死ぬかの人にとってはたとえ支配されていても争いの無い世界の方が良いんだろうなとも思える。実際、聞仲による統治が上手くいけば人間界で理不尽な死を遂げる人はかなり少なくなるはずだし。

 

元始天尊自身が戦うかどうかは第1回から引っ張っていたので今回の話は「いよいよ来たのか!」と言う盛り上がりがあった。

「さぁ、その身に受けよ! この崑崙の教主・元始天尊の力を!!」の場面が格好良すぎ!