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shoryu20の忍たま日記

『忍たま乱太郎』について色々と書いていくブログです。藤崎竜さんの『封神演義』のレビューもあります。

「太上老君をめぐる冒険4 -太公望・筋肉質となる-」 『封神演義』第152回

太上老君をめぐる冒険4 -太公望・筋肉質となる-」

封神演義』第152回

 

凄そうで全く無意味だった長老さんが好きw

いや、これ、メチャクチャ卑怯なキャラだろw

 

邑姜登場!

少年時代に羊の世話をしていた太公望は邑姜も羊の世話をしているのを見て羌族の関係者ではないかと考える。女性キャラでは珍しく太公望との縁が色々と語られていたので、ひょっとして太公望の恋人になるのかと自分は考えていた。(歴史を調べたら彼女が武王の妻になる事は分かるんだけれど、自分は古代中国を殆ど知らないので)

因みに邑姜は「王の妃となる」「黒髪で気が強い女性」「ロリ」と敵側のヒロインである妲己三姉妹と同じ設定を持ちながら全く違うキャラに仕上がっているのが面白い。

 

今回の舞台は桃源郷

後に太上老君は「個を消す仮面に覆われた場所。だから争いがない。だから平等」と説明している。また太上老君は夢の中での太公望との対話で「妲己を倒しても必ず王なり皇帝なり強大な軍事力を持つ大国が現れて支配し殺し合う」とも語っている。太上老君は女媧の夢を覗き見て地球の未来を知ったのだが、おそらくそれは殺し合いの歴史だったのだろう。

さて、邑姜によると太上老君桃源郷を不可侵のものにしておきたいとの事。ここで想定される侵入者は一般の人間の他に仙道や妖怪も考えられるが最たる者は女媧ではないだろうか。女媧もその存在を知らない桃源郷。それはすなわち「女媧による歴史操作を受けない場所」となる。そこで太上老君は殺し合いの無い世界を作ろうとしたと思われる。そのモデルケースが桃源郷なのだろう。(そう考えると「失われた過去」に引き寄せられると死ぬと言うあの雲の中での話は「失われた過去」にすがりつく女媧への障壁とも考えられる)

太上老君は王や支配者や強大な軍事力を持った大国と言った存在が争いを引き起こすと考えたらしく、桃源郷は権力者が誕生しない作りになっている。殆どの住民は動物の仮面を被って個を消して割り振られた仕事を淡々とこなしている。長老も権力者と言うわけではなく桃源郷に入り込んだ人との面会人と言った感じだったし、邑姜も裁判長として罪人・太公望の処遇を預かっただけである。そして桃源郷を作った太上老君自身も桃源郷においては何の権力も持っていない。

この桃源郷が成功するかどうかと言えば、それはユートピア思想や社会主義を見れば分かる事だが、本作の未来と我々読者の世界はイコールではないので、本作の未来においては桃源郷が成功したと言う可能性もある。

 

女周公旦の邑姜に一度は敗れる太公望であったが「顔も見せぬような輩の言う事など聞けぬな!」と言って邑姜の仮面を外させる。これによって邑姜は桃源郷の住民ではなくなった。また、太公望は違法的に作った仙桃による売買を裏で行っていて、これは裁判長と言う邑姜の桃源郷における仕事を形骸化させる行いと言える。太公望に自覚は無いと思われるが、結果的に太公望はこの3か月で邑姜を桃源郷から切り離していったのだ。(そして次の回で邑姜はあっさりと桃源郷から離れる)