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shoryu20の忍たま日記

『忍たま乱太郎』について色々と書いていくブログです。藤崎竜さんの『封神演義』のレビューも始めました。

「牧野の戦い -イントロダクション-」 『封神演義』第160回

封神演義(藤崎竜)

「牧野の戦い -イントロダクション-」

封神演義』第160回

 

遂に殷と周の最終決戦となる歴史の変わり目・牧野の戦いが始まる。

漫画と言うフィクションの中に実際の歴史が出てくると、漫画を通して自分が歴史的瞬間を目撃している感じになってテンションが上がる。

 

戦いを前に太公望と楊戩が武王や黄飛虎一族の状況を確認し合う。ここで興味深いのは「黄飛虎の一族は一流の武将である」と楊戩が答えているところ。楊戩がこのように答える事が出来たのは太公望不在時に軍師代行として周をまとめていたからであろう。当時の週刊少年ジャンプではこう言った国や組織の話はまだあまり描かれなかったのだが、こういう細かい台詞で楊戩が軍師代行の仕事をちゃんとこなしていた事が示されている。

 

天化の異変を太公望と楊戩は感じ取っていた。それに対して天化は「やる気マンマんさ!」と答える。天化の「妲己と紂王は俺っちがやる」と言う言葉に太公望は「妙な思い込みはやめよ」と忠告するが、天化は「俺っちが戦うのはそういう恨みからじゃねぇ。オヤジの志を継ぐのさ」と答え、それを聞いた太公望は「そこまで考えておるならもはや何も言うまい」と話を締める。

しかし、この時点では太公望は気付いていなかった。「死んだ者の志を継ぐ」は時として「恨み」以上に厄介な「思い込み」となる事を…。

 

この時の天化の「父の志を継ぐ」を聞いた楊戩は後に父・通天教主の宝貝である六魂幡を使う事になる。

 

妲己の誘惑の術によって朝歌の民や子供も含めた70万の大軍が完成する。死ぬまで戦い続ける最強の軍団。妲己の誘惑の術の本当の恐ろしさは「君主一人を誘惑する」ではなく「大勢の人々を誘惑する」である事が判明した。

 

「わらわは遊びにも手を抜かない」。

妲己と言う人物を説明しようとするとこれが究極の答えになるのかな。

この人って自分がやると決めた事はどこまでも本気で進めていく。どうしてもどこかで手を抜いたり楽をしようとしたりしてしまう自分のような人間からすれば、妲己のこの徹底した意思は善悪の概念を飛ばして尊敬出来るところがある。