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shoryu20の忍たま日記

『忍たま乱太郎』について色々と書いていくブログです。藤崎竜さんの『封神演義』のレビューも始めました。

「歴史の道標一 -砂の城-」 『封神演義』第165回

封神演義(藤崎竜)

「歴史の道標一 -砂の城-」

封神演義』第165回

 

遂に歴史の道標の謎が明かされる回。(この時点では伏羲絡みの話がまだ出ていないが)

 

女媧と他のメンバーの考えの違いを簡単に言うと、他のメンバーは「今度は違う方法でやり直そう」で、女媧は「もう一度同じ方法でやり直そう」である。ゲームでたとえると、他のメンバーはゲームスタートからやり直して、女媧はセーブしたところからやり直そうとしたと言うところであろうか。ただし、歴史にはセーブポイントが無いので、前回辿り着いたポイントまで歴史をもう一度進めないといけなかったのだが…。

どうして女媧と他のメンバーの考えが別れたかだが、それは女媧は故郷の歴史と文明そのものは間違っていなかったが最後の選択だけミスを犯したと言う考えで、他のメンバーは故郷の歴史と文明そのものが最初から間違っていたと言う考えだったからであろう。

 

女媧と他のメンバーの意見の対立に近い話が『スーパーマン』のスーパーマンとその父親であるジョー=エルとゾッド将軍の対立。

スーパーマンの故郷であるクリプトン星が消滅し、生き残ったのは地球に送り込まれたスーパーマンと罪を犯して亜空間に封印されていたゾッド将軍だけとなる。ここでジョー=エルの残された意識は息子スーパーマンに地球の中で生きる事を告げ、それによってクリプトン星人と言う存在を残そうとするが、ゾッド将軍は地球の環境を改造して自分達の星にする事でクリプトン星人と言う存在を残そうとした。

これと同じく女媧以外のメンバーは地球の生物の中で生きると言う選択が出来たのだが、女媧は下等生物と共に生きていけないと拒絶して自分達のみが生きる道を選択した。

 

女媧を封印した後、最初の人達は生物や無生物と融合し、後に人間や動植物や鉱物の中に最初の人の力を強く受け継いだ者が現れ、それが仙道や妖怪仙人と呼ばれた。この辺りは原作にある「仙人」「妖怪」と言う設定と本作における「最初の人」と言うSF設定が見事にマッチしていた。

 

動植物や鉱物が最初の人の力に目覚めると残忍な妖怪仙人になる事が多いと言うのは「理性」の問題なのかな?

 

最初の人のデザインは宇宙人で有名な「グレイ」なのだが、頭の形がどことなく仙人に似ているのが細かい。これによって「仙人=最初の人の力を強く受け継いだ者」と言うのにさらなる説得力が与えられた。

 

女媧に滅ぼされる前の世界は頭に角が生えていると言う演出一つで「現在とは違う世界」を表現しているのが上手い。

 

申公豹が「ある生物を遺伝子的に改造した」で霊獣を例に挙げている。

おそらく霊獣は女媧の星にはいたがこの星にはいなかった生物だったのだろう。それを女媧が遺伝子改造で生み出したと。

 

妲己も思わず驚く申公豹の推理。妲己との考えでは申公豹はどの辺りまで知っている予定だったんだろう?