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shoryu20の忍たま日記

『忍たま乱太郎』について色々と書いていくブログです。藤崎竜さんの『封神演義』のレビューもあります。

「黄家の血② -三番目の王天君-」 『封神演義』第171回

「黄家の血② -三番目の王天君-」

封神演義』第171回

 

三人目の王天君が登場。読者に分かりやすい為に「一人目」「二人目」「三人目」と説明したかもしれないが、そういった事情を無視して考えると、3人の王天君の間には何かしらの順番があると言う事になる。

一人目の死後に二人目が、二人目の死後に三人目が出ているので、表だって活動するのは常に一人と言う決まりがあるのかもしれない。また、二人目の王天君は「死の快楽を味わえた」と一人目の王天君の記憶と感覚を引き継いでいるような発言をしている。

新世紀エヴァンゲリオン』の綾波レイがクローンの肉体を数多く持っているが人格を持って動くのは常に一人だけとなっていて、一人目が殺されたらその魂を二人目に移植し二人目が死んだらその魂を三人目に移植すると言うように、王天君も魂と肉体は最初から三体持っているが表だって動くのは常に一人だけとなっていて、一人目の王天君が殺されたらその記憶を二人目に移植して今度は二人目が表立って動くようになる…と言う仕組みなのかもしれない。

 

天化を説得する太公望。その内容は「勝手な行動を取ったらただの反逆者となる」「人間が紂王を倒さねば無意味」であった。しかし、天化はそれを拒否して太公望に挑みかかる。これによって天化は「人間界の都合より自分の思いを優先した」となる。さらに天化が反逆者になると言う事は「武成王・黄飛虎の息子が反逆者になる」と言う事であり、天化は父・黄飛虎の名誉まで傷付けてしまう事になる。それを知ってか知らずか、それでも自分の思いを遂げようとする天化を太公望は「甘ったれるなよ」と断じる。

 

天化の傷を太乙真人や雲中子が診ているようだが結果は表れなかったようだ。機械・生物学と呪いはさすがに勝手が違ったのかな。(それなら李靖に呪いの宝貝を与えたと思われる度厄真人に意見を聞いた方が良かったかも)

 

王天君がここに来て紅水陣を展開した理由だが、王天君は封神計画の影の遂行者なので、この行動も封神計画に則ったものと考えられる。

封神計画では殷を滅ぼして周を興す事になるのだが、それは人間によって行われなければならない。しかし、今の紂王を普通の人間が倒す事は困難である。(普通の人間で倒せるのなら「牧野の戦い⑦ ー終結ー」で朝歌に住む母親が包丁を刺した時点で紂王は死んでいる)

予定では武王が紂王を倒すのだが、人間である武王では紂王を倒せなかった場合を考えて、あらかじめ仙道で紂王にダメージを与えておく事が必要となった。しかし、宝貝を大っぴらに使って戦うと仙道によって紂王が倒された事が民に知られてしまう。そこで王天君が朝歌を紅水陣で覆い、それを太公望が太極図で解除する事で、太極図の支配下に入った朝歌では莫邪の宝剣を始めとする宝貝が使用出来ず、仙道の天化は宝貝無しで紂王と戦う事となった。宝貝を使用していなければ、天化が紂王を倒したと万が一知られても、天化は宝貝を使う仙道ではなくて実は人間でしたと誤魔化す事が出来る。

また、天化は武成王・黄飛虎の息子である。仮に素性がバレて仙道である天化が紂王を倒したと言う話になってしまっても、「武成王の息子が紂王を倒した」とすればまだ大義名分が通る。後に王天君が言うように天化の存在は色々な問題を丸く収めるのに都合が良かったのだ。