翔龍shoryuの忍たま日記

『忍たま乱太郎』について色々と書いていくブログです。『ドラゴンボール』や藤崎竜さんの『封神演義』のレビューも書いています。

「歴史の道標十六 -伏羲-」 『封神演義』第190回

「歴史の道標十六 -伏羲-」
封神演義』第190回

 

雷震子と雲中子の「なぁバカ師匠」「なんだいバカ弟子?」のやりとりが好き。
雷震子が「バカ師匠」と言うのは分かるんだけど(それでも雷震子が雲中子を「師匠」と呼ぶのは驚きだが)、雲中子は人の事を「バカ」と呼ばない気がするのだが、雷震子に合わせて「バカ弟子」と答えたのかな。

 

この回の雲中子は胡喜媚に呼びかけられても「はいはい」と適当に返事している。興味関心が無い人物にはそういう対応をするのかなと思ったが、雲中子はこの回で胡喜媚の方をあえて見ないようにしている。(最初は前を見ていたのに胡喜媚が近くに来ると横を向いている) ここまで来ると興味関心が無いではなくて胡喜媚の事を嫌っていると考えられる。胡喜媚の何が雲中子をそこまで怒らせたのかと考えたが、そう言えば妲己一味の暗躍によって十二仙を始めとする多くの崑崙山の仙道や自分が傷の手当てをしていた天化が命を落としている。(燃燈道人に復活すると言われているが、この回の直前には太公望も殺されている) 表情に出したり声に出したりする事は無いが、ひょっとしたら雲中子は崑崙の仲間達が死ぬ原因となった妲己一味の事を許していないのかもしれない。そして、雲中子のような人が他にも多くいたので、女媧との戦いの後、王貴人と胡喜媚は新たな仙人界の中枢に入らなかったと思われる。

 

そう考えると、他の十二仙を殺されていながら状況確認の為に「四不象の婚約者」と言う言葉を使って胡喜媚から情報を聞き出そうとした太乙真人に驚く。「イイ人」と言うイメージがあるが、こういうところではちゃんと計算しながら会話をするんだなと。
雲中子は十二仙に入っていなかったが、それは雲中子は自分の意思や感情を抑える事が出来なくて、逆に太乙真人は自分の意思や感情を抑えて戦況の為に動く事が出来るからなのかな。

 

女媧による精神攻撃を受ける燃燈道人達。時間の感覚も異なる無音の闇で精神が壊されると言うもので、燃燈道人、申公豹、竜吉公主、楊戩、哪吒は平気だったが張奎だけは危なかった。本人も言っているが、他のメンバーに比べて精神攻撃に弱そうだもんな。聞仲だと大丈夫だったんだろうけれど。
この山河社稷図は0.1秒を1時間と感じると言うもので、つまり「0.1秒で1時間分の特訓が出来る」となる。いわば『ドラゴンボール』の「精神と時の部屋」と同じ。因みにこちらは「1日で1年分の修行が出来る」となっている。精神と時の部屋は真っ白な世界になっていて、少年時代の孫悟空も一度入ったが一ヶ月で気が狂いそうになったとの事。

 

伏羲登場!
強キャラ感出まくりな登場が素晴らしい!
頭に被っていたものは次の回ですぐに取ってしまうのだが、出来ればずっと被ってほしかったなぁ。

 

歴史の道標十七 -太公望+王天君=王奕=伏羲-」に続く。

 

 

封神演義 22 (ジャンプコミックスDIGITAL)

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