翔龍shoryuの忍たま日記

『忍たま乱太郎』について色々と書いていくブログです。『ドラゴンボール』や藤崎竜さんの『封神演義』のレビューも書いています。

「歴史の道標二十 -魂魄分裂-」 『封神演義』第194回

「歴史の道標二十 -魂魄分裂-」
封神演義』第194回

 

女媧によると魂魄分裂は伏羲のみの特技ではないとの事。と言う事は始祖全員が持つ能力なのだろうか?
女媧は戦いで失った魂魄の一部を伏羲から吸収する事で補った。「魂魄って消耗しても他人から吸収して補えるの?」とちょっと驚いたが、ここは「魂」ではなく『キン肉マン』の「超人パワー」や『ドラゴンボール』の「気」のような「生命エネルギー」みたいなものと考えた方が良いのかもしれない。
女媧との最終決戦で太公望は太極図・戦闘形態で仙道達の力を集めたが、仙道が宝貝を使う際に消費するエネルギーも魂魄と同じ「生命エネルギー」なのかもしれない。太極図の最初の能力は宝貝を使用不可にするであったが、これも仙道達の生命エネルギーに干渉していたのかもしれない。

 

燃燈道人「女媧の宝貝だな。そろそろ来るぞ!!」。
最終決戦を前にカッコイイ燃燈道人だが、あなたの後ろで異母姉様が休んでいる崑崙山2がマドンナの暴走で大変な事になっています。

 

女媧「女媧ビーム!!!」。
自分の攻撃に自分の名前を付けちゃう女媧様が可愛いw

 

漫画等でよくある描写として「嘘を吐いている時に目を逸らす」と言うのがある。これは「嘘を吐いていると言う自責の念で相手から目を逸らしてしまう」と説明される事が多い。ここで面白いのが王天君の描写で、彼は「本音を言っている時に目を逸らしている」のだ。
基本的に王天君は相手の目を見て話す事が多い。これは聞仲や楊戩や太公望と様々な駆け引きをするので、相手の目をしっかりと見て話をする事で精神的に圧力をかけていると考えられる。
その一方で太公望に向かっての「王天君でいる事に疲れた…」や妲己に向かっての「オレはあんたを母親と思っている」の場面では伏し目がちになって相手と目を合わせていない。おそらくこの時の王天君は本音を話していると思われる。本音を話すとは自分の弱さを見せているとも言えるので、王天君は無意識のうちに相手から目を逸らして自分の弱さを見られないようにしたと考えられる。(それ以外にも太公望に女媧の肉体の件が上手くいったかどうか尋ねられた時の「ああ…」の場面も伏し目がちになって相手と目を合わせていない。これも妲己とのやりとりを太公望達に知られたくないと言う王天君の弱さが表れた場面と考えられる。一方で妲己が女媧の肉体を蓬莱島の地表に送った時にはその真意を探るべく妲己の目を見て問い詰めようとしていた)

 

ビーナス「おのれ女媧……。よくも私の手料理を…!!!」。
この展開はビーナス達も参戦か!と思ったが実際に戦う場面は描かれなかった。巨大ロボットに乗って女媧と戦ってほしかったなぁ。残念。

 

個人的に妲己は今回の狐耳モードが一番好きかな。

 

グレート・マザー① -万仙陣-」に続く。

 

 

封神演義 22 (ジャンプコミックスDIGITAL)

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