shoryu20の忍たま日記

『忍たま乱太郎』について色々と書いていくブログです。藤崎竜さんの『封神演義』と柴田亜美さんの『南国少年パプワくん』のレビューもあります。

「お父さんと一緒」 『南国少年パプワくん』第31話

「お父さんと一緒」

南国少年パプワくん』第31話

 

ここから話は1話完結のギャグ編から連続モノのシリアス編へと変わる。

 

扉絵はシンタローの卒業をマジックが一緒に祝う写真となっている。シンタローはガンマ団の士官学校に入っているので、おそらくその卒業式だと思われる。

PAPUWA』のアラシヤマの外伝でアラシヤマが14歳でガンマ団の士官学校に入学したと言う話があるので、おそらくシンタローも同じくらいの年齢で入学したと思われる。同じく『PAPUWA』のハーレムの外伝では士官学校に進まなかったハーレムはそのまま16歳で戦場に出たとなっているので、ガンマ団の士官学校は14歳から15歳くらいで入学出来るようだ。(もっとも、コージが高校卒業時に士官学校に入学しているので厳密には年齢は不問なのだろう)

因みにグンマは高校2年生の時の話がある他、過去編でも士官学校に通った話が無いので、士官学校には進まず普通の学校に通っていたと思われる。高松がグンマを士官学校に入れるのに反対したのか、それともルーザーの死に心を痛めていたマジックがグンマをガンマ団に入れるのを躊躇したのだろうか。

さらに因みにだが、グンマは初登場の時にシンタローとの思い出話を語っているが、「小6の時はランドセルに給食の残りのパンを入れられ」「中1の時は水泳の時間にパンツを隠され」と中学校1年生まではシンタローと同じ学校に通っていた事を明かしているが、「高2の時はリセットボタンを押さずにファミコンを切られた」と高校生の時は学校以外のエピソードになっているので、おそらくシンタローは中学校1年生か2年生辺りまではグンマと一緒に普通の学校に通っていて、その後、ガンマ団の士官学校に進んだと思われる。

 

マジックの秘石眼?によって辺り一帯が破壊される。マジックによると秘石が無いので力のコントロールが上手くいかなかったらしい。この話で秘石は青の一族の力をコントロールする事が出来る一つの鍵である事が分かる。

 

これまでのガンマ団の刺客は全員がシンタローの事を呼び捨てタメ口であったが、ティラミスは「シンタロー様」と発言。ここはマジック付きの団員とシンタローとライバルだった実働部隊の意識の違いなのかな?

 

油断していたとは言え、あのマジックが危うく死にかけるような罠を仕込む幼少シンちゃんが恐ろしいw

「サービス -秘石眼を持つ男-」でシンタローは秘石眼の事は知らずとも幼い頃から一族に対して引け目があったと言っているので、無自覚ながらも自分も戦える力を手に入れようとしてベトコン戦法を覚えたのかもしれない。

 

マジックはサービスの事を「昔から考えが読めない奴」と思っていた。その一方でシンタローがサービスの事を気に入っているのは分かっていたので、7年前にはサービスにシンタローのトレーニングを頼んでいる。

マジックはジャン殺害時にサービスの心情を考える等、サービスの事が全く分からなかったわけではない。おそらくだが、その後のサービスがルーザー死亡でマジック達を憎みマジックとルーザーの子供を取り替えた辺りからマジックはサービスの考えが分からなくなってきたのだろう。

 

マジック「同性愛はいかんぞ! 非生産的な!」。

物凄いドストレートな発言で驚いた。

因みに青の一族は人工授精で子孫を残しているので、子供を残すと言う点では同性愛者でも問題は無いのだが、マジックは人工授精のみで子孫を残し続けるとごく希に善悪の区別が付かない者が出ると考えている他、シンタローは人工授精ではなくて父と母によって生まれたと嘘を吐いているところから、シンタローには人工授精で子供を作るのではなくて女性と恋愛して家族を作ってほしいと願っていたのかもしれない。

 

マジックとシンタローの眼魔砲をぶっ放しての親子喧嘩はギャグなのだが、秘石眼を持たない事で生き残れるかどうか危ぶまれていたシンタローが眼魔砲を扱えるようになったと言うのは実はマジックにとって嬉しかったと思われる。シンタローはマジックと親子喧嘩出来るほどの強さを手に入れたと言える。

しかし、シンタローを一族の暗黒面から遠ざけようとする一方で、シンタローをガンマ団の士官学校に入学させて眼魔砲を会得させる等、結局はシンタローを手放す事が出来ず青の一族の中に縛り付けてしまうところにマジックが抱える業の深さが見える。

 

コタローが生まれたと同時期に母親が死んだと言う話があったので連載当時はコタローの秘石眼によって母親が死んだのかと思ったが、『PAPUWA』で母親は最初から存在していないマジックの嘘である事が判明する。マジックが今まで吐いてきた「母親がいる」と言う話を「母親は死んだ」と言って終わらせたのはコタロー誕生により自分達は青の一族の力と罪からは逃れられないと感じたからなのかもしれない。

 

今回の話を見ると、後にハーレムも言っているが、マジックは一人で抱え込みすぎて袋小路に入ってしまっている事が分かる。相談出来る相手がいれば違ったのだろうが、自分の兄弟以外の一族は殆ど処分してしまっているし、その兄弟とも殆ど話をしない状態になってしまっているし、サービスにおける高松やジャンのような友人もいないようだしと総裁に就任した直後に組織維持の為に行った独裁体制がここにきてマジック自身を苦しめる事になっている。

 

「息子を殴ったのはあれが初めてだった…」